Sam Snead signature生産年式 1960年代(推定)特に資料に明記された情報はないが、シャフトがアーノルドパーマーが使うことを夢見たと残るロケットシャフトであることや、レザー牧野グリップでにはリマインダーグリップであることで新しくても60年代初期と思われる。当時のトレンドと思われるのはロープロファイル、すなわちブレードの高さが低く長い事。クラシックな印象はトウ側のツルピカ部分の広い事からも年式が想像できる。ドリルドスルーホーゼルは56年頃と思われるが、パーマーモデルはそれを持たなかったことから、プロユースや上級者向けにはホーゼルは太いままで穴もなくフォルムもヒールウェイトがスタンダードだったのかも知れない。2025.08.27 14:35
Dunlop DP-20生産年式 1980年代中頃ダンロップのモデルは古くから自動車タイヤを世界へ供給する為に構築した組織があり、それぞれの担当エリアで独自のビジネス展開をした。ゴム製品からゴルフボール、そして当然の様にクラブへのビジネスを展開するのは情報共有されたと思われるが、各国事情に合わせて独自のモデルが存在した。アメリカではマクスフライ、豪州ではオーストラリアンブレード。日本では住友ゴムがオリジナルを開発したが、それぞれの良いとこ取りで売れ筋をラインナップしていく。このDP-20はとりあえず舶来モノとしたが、国産企画の可能性もある。マクスフライの面影があって、ワトソンモデルにも通じるバックデザインの印象があり、時代的にはプロモデルのダンロップ、10や20に30と3つのモデルを揃えていた。2025.08.06 05:31
Wilson Staff Bernhard Langer生産年式1990年代初期クラシッククラブブームの時にはカスタムグラインドモデルが豊富だったのがウィルソンモデル。当時の輸入代理店の関係もあるかもしれないが、90年代に入って契約プロのスペシャルモデルを正規代理店がラインナップしていた一つがこのランガーモデル。ダイナパワーからスタッフがモデル名として認知されていたのは76年モデルだが、これはウィルソンの定型ともなっていた69年のダイナパワー系のバックデザイン。比較的易しいモデルを求めるという当時の多くのプロの要望からしてホーゼルも太いが低く抑えられていて、スタンダードなブレードに気難しさはない。2025.08.06 05:14
マルマン コンダクタークラシック 400E生産年式 1980年代中頃後に豊富なラインナップを揃えるマルマンの中ではオーダークラブのネームとなっていたのがクラシックシリーズ。だが、当初はそうした解説もなく、ビッグウィンやウィンゲッター、スパークルなどのモデルの次世代として、LXと並んだマッスル系上級モデルと思われる。300と400のシリーズがあり、それそれドロー系とフェード系、EとCのコードが示すのはスコッチトウのEに、コンベンショナルトウのC。微妙なデザインでヒールの高さなどの工夫がされていた。2025.08.06 05:04
Titleist TOUR MODEL生産年式 1980年代後半(推定)タイトリストと言えば、一定の世代の多くには伝統的なマッスル系モデルの印象がある。個別には年式なりの進化や、モデルごとの違いがあるようだが、この頃にはこのツアーモデルとスペシャルグラインドという2つのマッスル系モデルが広告に確認できた。後年のモノと明確に違うのは縦のスコアラインにドットが並んでいる事。古さを感じないフォルムでも、ホーゼルにある二重線の飾りなど、80年代後半というクラシックブーム明けの頃のデザインとも言えるかもしれない。2025.08.06 04:57
First Flight Golden Eagle 166生産年式 詳細不明残念ながら現代に資料を確認できないブランドのアイアン。ただし、海外の流通ではよく見かけるモデルで、アメリカではそれなりに普及したブランド。ブレードのフォルムは高いトウと短くともがっしりしたホーゼル。結果ブレードの返りも抑えられて重心はかえって高く維持しようとしたデザインにも見える。当時のスチールシャフトではなかなか手強いアイアンでもある。2023.03.04 02:36
Walter Hagen Haig Ultra生産年式 1965年(推定)ウィルソン傘下でも独自路線を貫いていた60年代のモデル。ウィルソンスタッフがダイナパワーでヘイグウルトラはウルトラパワードとネーミングされて、放物線上のバックウェイトの配分とドリルドスルーホーゼルでセンター打点を意図した設計。年式ごとに微細なフォルムを変えて、全く異なる機能を実現している興味深いモデル。2023.03.04 02:23
Spalding Match Play Power model生産年式 不明スポルディングの十八番たるシンクロダインのフォルムを持つモデル。あえて言うなら赤トップに似たフォルムのバックデザイン。ホーゼルにも3本のリングがあって復刻とは違うかもしれない。このモデルの資料は全くなく、詳細は不明。シャフトもステップの数が少ないオリジナルの様で、そのデザインからするとかなり柔らかいスチールと思われる。普及品のセットもとも思われるが、二番がある事で考えるならかなり古い時代のものかもしれない。2022.07.25 09:31
Spalding Executive 63 Selection生産年式 1988年頃クラシッククラブブームの頃に多くの老舗ブランドからは自社ブランドの歴代名器が復刻されたが、これはスポルディングが復刻したモデルの一つ。63セレクションの名の通り、1963年のモデルを復刻させたものと思われるが、クラシックブームではやはり赤トップをはじめとしたトップフライトモデルがメインで流通していた。また、その頃の復刻としても、昔のままで復刻されることも稀で、多くの場合では当世アレンジを受けて外観は当時のままでも、ホーゼルの高さやネックの形状、ソールのフォルムなどはモダン基準になっていた。このエグゼクティブの場合は、比較するオリジナルの情報が無いので明確ではない。2022.07.25 09:14
Wingstone International Driving iron生産年式 不明残念ながら情報が全くないメーカーで、国産か輸入品かも不明なまま。カテゴリーは輸入品としたが、シャフトもオリジナル。グリップにもウィングストンの刻印があり、一定規模のメーカーであったことがうかがえる。いくらか軽量で、汎用のデザインがされたアイアンは打点も小さく、扱うには繊細な部分も多いものだが、しっかりと打点で捉える事ができれば手応えはいい。ただしオリジナルのシャフトに機能を期待するべくもなく、ドライビングアイアンを振り回すという心構えが必要かもしれない。2022.07.25 09:03
ミズノ MP-29生産年式 1990年頃(不明)TN87の輸出モデルという情報があり、公式に問い合わせてもその通りの返答があった。MPモデルで言うなら同じ時期に14や33といった一見同じように見えるモデルもあって、MS以来ユーザーの細かなスタイルに対応した似たような製品企画の時代。細かく何がどう違うかは、例によってメーカーから公式な返答が得られるとは思うが、TN87の二鉄として観察すると、果たして同じモデルの輸出用であったのかと疑問が湧くところもある。ただし、仕向け地別にアレンジされていることもあり、美津濃製品としての信頼は高いのかも知れない。2022.07.25 08:43
Spalding Top-Flite Custom Crafted生産年式 1980年後半(推定)1971年のスモールバードオンザボールを基本としたほぼ忠実な復刻モデル。このデザインでカスタムクラフテッドというモデルとして把握しきれない程のモデルがある。シンプルなバックデザインにトップラインを意識的に薄く見せる手法や適度なフランジのフォルムなどは共通しているが、当時のライバルとは異なる、癖の無いセンター打点のモデルとしての素性を引き継いでいる。ブレードが長かったり、トウやヒールの高さを変えたりと様々なカスタムがあった。2022.07.25 08:29